股関節が痛いと、
「なるべく動かさない方がいいのかな」
「動かしたら、もっと悪くなるかもしれない」
そんなふうに不安になる方は少なくありません。
特に40代・50代以降になると、以前は気にならなかった股関節の違和感や痛みが出てきて、
「もう年齢だから仕方ないのかな」
と思ってしまうこともあります。
でも、股関節の痛みがあるからといって、ただ動かさずにいることが、その人にとって一番いいとは限りません。
もちろん、強い痛みや炎症があるときや、医師から安静や運動制限を指示されているときには、その指示を優先することが大切です。
そのうえで状態が落ち着いている場合には、
痛みのない範囲で少しずつ身体を動かしていくこと
が必要になることがあります。
股関節が痛くても、原因は股関節だけとは限りません
ハルのヒカリで身体を見ていると、股関節が痛い方の中には、以前から腰の不調を繰り返していたり、腰で身体を支えるような立ち方になっていたりする方もいらっしゃいます。
どちらが先だったのかは、はっきり分からないこともあります。
ただ、股関節まわりがうまく使えていない状態が続くと、身体は別の場所で支えようとします。
例えば、本来使いたいお尻の筋肉や股関節まわりが十分に働かないと、
・内もも
・もも裏
・股関節の前側や外側
・腰まわり
など、使いやすいところばかりに負担が集まることがあります。
すると、その場所が硬くなったり、張りや痛みを感じるようになったりします。
「股関節が痛いから、股関節だけを何とかしよう」
としても、なかなか変わらないことがあるのは、このためです。
腰で支える身体になると、股関節はさらに使いにくくなることも
股関節がうまく使えないと、立っているときや何かを取ろうとしたときにも、腰や上半身で頑張るようになることがあります。
例えば、
高いところにある物を取る。
少し身体を遠くへ伸ばす。
振り返る。
そんな日常のちょっとした動作でも、本来は体幹で身体を支えながら股関節を使います。
ところが股関節が使いにくいと、腰や脇腹などが必要以上に頑張ってしまうことがあります。
その結果、
「腰がいつも張っている」
「身体をひねるとつりそうになる」
「全身がカチカチに感じる」
といった状態につながることもあります。
だから、腰痛と股関節痛は、まったく別々の問題とは限りません。
どちらの場合も、
身体を支えられる状態をつくりながら、
が大切になる場合があります。
「痛いから動かさない」が長く続くと
ハルのヒカリにも、腰の不調を繰り返すうちに、股関節にも痛みを感じるようになった方がいらっしゃいました。
痛みがあることで、
「動かしたらまた痛くなるかもしれない」
という不安が強くなり、少しずつ股関節を動かす機会そのものが減っていました。
痛みがあるのですから、動かすことが怖くなるのは自然なことです。
ただ、
「動かす=痛い」
という経験が続くと、少し違和感があるだけでも動きを止めるようになり、さらに身体を動かす機会が減ってしまうことがあります。
すると、股関節まわりの筋肉も使われにくくなっていきます。
そこで大切なのが、
痛みを我慢して大きく動かすことではなく、
です。
「ここまでなら大丈夫」を少しずつ増やしていく
痛みが強かったり、動くことへの不安が大きかったりする方の場合、無理にストレッチをしたり、大きく動かそうとしたりする必要はありません。
まずは自分で、
「この範囲なら痛くない」
というところを確認しながら動かしていきます。
本当に小さな動きから始めることもあります。
体幹で身体を支えながら、腰を必要以上に動かさず、股関節を少しずつ動かしてみる。
それを繰り返しながら、
「ここまでなら大丈夫」
「動いても痛くなかった」
という経験を少しずつ増やしていきます。
こうした練習を続けることで、日常生活で感じていた股関節の痛みや身体のつりが減り、以前より身体を気にせず生活できるようになった方もいらっしゃいます。
股関節が痛いから、もう動けないわけではありません
股関節が痛いと、
旅行に行くのが不安になったり、
長く歩くことを避けたり、
友人とのお出かけをためらったり、
やりたいことを少しずつ諦めるようになってしまうことがあります。
でも、
痛みを無視して頑張ることと、
怖くてまったく動かさないこと。
その間には、
「今の身体にできる範囲から動く」
という選択肢があります。
身体は、一人ひとり違います。
同じ股関節の痛みでも、
どこが硬いのか。
どこが使えていないのか。
普段どんな姿勢で過ごしているのか。
どんな動きで痛みが出るのか。
それによって、必要な運動も変わります。
ハルのヒカリでは、最大2名の少人数レッスンで、一人ひとりの身体の状態を見ながら、その日の身体に合った動きを一緒に探しています。
痛みを無視して、みんなと同じ運動を頑張るのではなく、
「今日はここまでならできる」
「前より少し動きやすくなった」
そんな小さな変化にも気づきながら、身体を整えていきます。
「痛いから、もう無理」
ではなく、
「これならできるかもしれない」
というところから。
身体を理由に、やりたいことを諦めないために。
今の身体に合ったところから、少しずつ動ける範囲を広げていきましょう。

